お尻叩きは愛情をこめて
*こどもへの「お仕置き」には母親の愛情の発露とユーモアこそが必要です。

お仕置きとユーモア
前回では『お仕置きは躾けの基本』と題して、子供さんに対しての「おしおき」がどのような効果を発揮できるかを、私の経験と考え方から述べさせていただきました。
その中で我が国の一般家庭で昔から日常的に行われてきた「おしおき」の方法をいくつかあげ、その年齢的な効用と好ましくない影響についても触れたわけです。
前回でも述べましたが、子供さんへのお仕置きは単に体罰的であったり、いわゆる折檻であってはいけません。
そこには、お母様の愛情の発露こそが基本になるわけです。
ですから、ある意味ではユーモラスな雰囲気が必要になってきます。
『お尻ペンペン』という表現は、日本のお母様方が使う独特のもので、欧米的な意味でのスパンク(スパンキング)とは区別されるのではないでしょうか?
たとえば日本の家庭においては、子供さんのお尻を叩くもの、専用の鞭などは用意されていないと思います。
私は、スパンクとお尻叩きのお仕置きとの違いはそこにあると思うのです。
ですが、現実の問題として日本のお母様方が、子供さんのお仕置きに「お尻叩き」を使われるケースもたくさんあると思います。
そこで今回は、日本の家庭での「お尻叩き」のバリエーションを中心に述べてみましょう。
母親のおひざの上でのお尻叩き
最近では日本の家屋構造も変わってきました。
妖魔を主体にした設計が多いのはたしかですが、日本間もかならず一間は用意されていることと思います。
お母様が子供さんをどうしても躾けのために「おしおき」する場合のいちばんの方法は、日本間を使うことなのです。
もちろん、いきなり子供さんのお尻を出させて平手で叩いたり、前回申し上げたように竹の物差し等でお仕置きするのは良い方法ではありません。
まず最初にお母様と一対一になって畳の上に子供さんを正座させ、なぜこれからお仕置きをされなくてはいけないかをお話してあげることです。
これがいわゆる『お説教』です。
ケースによっては、この『お説教』だけでお仕置きが十分な場合もあると思います。
しかし子供さんを躾ける上で大切な、印象づけのことを考えるとやはり『お尻叩き』をプラスされたほうが良いでしょう。
さて、適当な時間をかけての『お説教』が済みましたら、いよいよ『お尻叩きのお仕置き』です。
ここまできますと、子供さんもある程度の覚悟はできておりますから、大声で泣き出すようなことは少ないと思います。
そこでお母様も畳の上に正座して、子供さんをおひざの上にうつ伏せにするのです。
うつ伏せの姿勢がなぜ理想的かと申しますと、お母様と子供さんとの目が、お仕置きのさいちゅうに合うことがなくなるからです。
また、スカートをたくし上げたり、男の子供さんの場合はズボンを下げるのに楽なことも理由のひとつです。
なお、お下穿きのショーツやズロースを下げる場合は、前にも申しましたように、お尻が見える程度で十分です。
ぜんぶ脱がせる必要はまったくありません。
それに、そうすることによって最初に述べたようにユーモラスな雰囲気が失われ、子供さんに必要以上の羞恥心を与えてしまう危険もあります。
さて、右手で子供さんの背中をしっかりと押さえつけたら、お母様の平手でお尻をペンペンしてあげるわけです。
このときには、お母様の手の平が真っ赤になるほどの強さで叩かれてもけっこうです。
そしてもっとも大切なことは、お仕置きが終わりましたら、お母様の赤く染まった手の平を子供さんに見せてあげることでしょう。
「あなたへのお仕置きで、お母様の手もこんなに赤くなってしまったよ」
このお母様の言葉が、子供さんの心をどれだけ感動させるかということは、私の体験からもたしかに言えることです。
心の傷として残るお仕置きは体罰と同じですし、大きくなられてからも子供さんの心にけっして良い影響は与えられないと信じております。
洋間でのお仕置き
欧米的なお仕置き(スパンキング)については、平牙人先生がご専門ですし、種々の資料収集や研究をなさっていらっしゃいます。
ですから今回はあて詳しくは述べませんが、日本のお母様でも欧米的な雰囲気、たとえば洋間とか、子供さんのお部屋で『お尻叩きのお仕置き』をなさるケースもあるのではないかと思います。
この場合でも、基本的な方法は前項のように『お説教』から始まって、その後で手の平でお尻をお仕置きするわけです。
また、いくら欧米的な雰囲気だからといっても、なるべくならスリッパとか物差しなどは使わないほうが良いでしょう。
それぞれのご家庭でいろいろな「おしおき」の方法があると思いますので一様には申せませんし、また、指示的なことを述べるのは避けたいと思います。
しかしあえて私が強調させていただきたいことは、あくまでもそれぞれのご家庭に合った方法で、愛情と自信をお持ちになってお母様がお仕置きをなさる、ということでございます。
小説やテレビドラマで行われていることは、あくまでもフィクションであるということを心にとめていただきたいと存じます。
愛とユーモアと厳格さ。
この3つを心にとめられているお母様のおしおきならば、かならず良い結果が生まれるはずです。
次回は、今述べた観点からの、子供さんへのおしおきについて述べさせていただきます。